おひとり女子くるみです。
意識をしていないのに、ついつい口をついて出てしまう言葉ってありますか。
自分では気付いていないけれども、ついついネガティブな言葉が口ぐせになっていないでしょうか。
よく言われるネガティブな口ぐせはこんなところでしょうか。
疲れた
忙しい
でも
だって
無理
できない
どうせ
私なんか
本日は、本人はあまり意識していないだろう口ぐせのひとつ「すみません」を取り上げてみます。
身近な周囲の「すみません」連発人間
「すみません」が口ぐせの人って、まわりに居ますか?
おひとり女子は、職場に「すみません」「ごめんなさい」が口ぐせの人がいます。
彼は、1日に何回「すみません」と言えるか選手権をしたら、顧客対応を職業としている方々を差し押さえてダントツNo.1になれるのではないかというくらい、「すみません」を連発します。
彼は一緒のチームではありますが、違うビルで働いているので、直接会うのは多くて週に1度程度。
ほとんどの接点は電話です。
しかも、おひとり女子はそこまで仕事上の絡みが無いので、話をするのは電話の取次ぎがメインです。
それなのに、おひとり女子は何度も彼に「すみません」といわれます。
例えば、電話がかかってきたらこんな感じ。
「すみません●●です。すみません、すみません、▲▲さんいますか?」
例えば、おひとり女子が用事があって、彼に電話したらこんな感じ。
「●●さん、今、大丈夫??」
「はい、はい、大丈夫です!すみません!!なんでしょうか、すみません!ごめんなさい!!」
例えば、彼がおひとり女子に頼みごとがあって電話してくる時はこんな感じ。
「はーいー、おひとり女子です。どうしました?」
「すみません、あの、ちょっとお尋ねしたいことがあるんですけど、すみません。ごめんなさい、あの、実は××といった状況になっていて■■をしたいんですけど、すみません。これってどうすればいいでしたっけ?」
「いやいや●●さん、それさ・・・(何度も聞かれて何度も答えたことだよね!?)」
「はい!すみません!!すみません!!!すみません!!!!ごめんなさい、教えてください!!」
「・・・まだ何も言ってない・・・」
「はい!!すみません!!!」
かなり滑稽ですが、誇張しているわけではなく、彼は誰に対してもこんな感じです。
あいさつが「すみません」
合いの手で「すみません」
本題に入る前に「すみません」
何か言われる前に「すみません」
何か言われたらますます「すみません」
おひとり女子ははじめ「この人は私を馬鹿にしているのだろうか・・・?」と思ったものです。
「すみません」と言ってしまう心理とは
彼に聞いたことはないですが、おそらく彼は人を馬鹿にしている訳ではないだろうと思います。
そんなにひねくれた人ではないし、どちらかといえば「人がいい」タイプです。
では、彼は何故そんなに「すみません」と口走ってしまうのでしょうか。
おひとり女子が推測するところでは、こんな感じです。
でもこれはどちらかと言えば深層心理で、表面的には何も考えていないのだと思います。
あまりにも怒られすぎているからこそ起こる、単なる条件反射のようなものです。
だから、おひとり女子は謝ってもらいたいのではなく、何度も言ったことは覚えて欲しいだけなのだということがいつまでも分からないのではないでしょうか。
意地が悪くは無いけれど、残念ながら、たちが悪いとは言えそうです。
それに、彼は、社員。
おひとり女子は、派遣。
彼はやろうと思えば、おひとり女子に指示ができる立場なわけです。
適材適所。できないことを自分でやろうとするのではなく、丸ごと投げてくれたほうがこちらは余程ラクです。
彼が1時間かけてやることを、おひとり女子は10分で終わらせる自信があります。
おひとり女子にやり方を聞いてくるようなことは、社員がやらなければならないような業務でありません。
だから、彼はそんなところで時間を無駄にするのではなく、彼にしかできないことをやれば良いのです。
彼が「すみません」というたびに、なんだか大切なモノがこぼれ落ちているような残念な気分になります。
まあ、彼はちょっと特殊で、おひとり女子もここまでの人は初めて見るくらいなので置いておくとして。
それでは、一般的に「すみません」が口をついて出てしまう時って、どんな時でしょうか。
それはやはり、誰かに何かをしてもらった時ではないでしょうか。

お手を煩わせてしまい「すみません」

お時間頂戴してしまい「すみません」
そんな気持ちが、ついつい「すみません」という言葉に表れてしまうのだと思います。
でもこれは、「ありがとう」に変換ができる気持ちですよね。

お手間をかけていただき「ありがとう」

貴重なお時間をいただき「ありがとう」
「すみません」と言うのと、「ありがとう」と言うの、どちらが気持ち良いでしょうか。
「すみません」と言われるのと、「ありがとう」と言われるの、どちらが気持ち良いでしょうか。
「すみません」と口にすることの影響
「すみません」は、どこまで本気でそう思っているかの程度はあっても、謝罪を示す言葉です。
自分に落ち度があったことを認めて、相手に申し訳ないと謝罪していることになります。
人に何かをしてもらった時に、例え相手の好意と行為をたてる為とは言え、それを甘んじて受けた自分の落ち度を詫びる必要があるでしょうか。
もっと言えば、人に何かをしてあげた時に、自分の素晴らしい好意と行為に対し、甘んじて受けた相手に謝って欲しいなんて思うでしょうか。
もちろん、日本語の「すみません」はここまで大げさな意味を内包しているわけではなく、もっと気軽に使われるので、言う側も言われる側もこんなことは感じていないでしょう。
でも、そうは言ったとしても、やっぱり「すみません」は詫びる言葉です。
人に何かをしてもらった時に謝罪で応えるというのは、感謝の気持ちを伝えているつもりが、相手の好意をないがしろにし、行為を否定する気持ちがほんの少しでも入っていないと言えるでしょうか。
ここで、反語です。
そう考えると、せっかくの相手の純粋な気持ちが、「すみません」と応えるたびになんだか悲しいものに変質していくようです。
もちろん、相手のことだけではありません。
自分のことを否定するような言葉は、自ら幸せを遠ざけることに繋がります。
本当に落ち度があった時にそれを認めるのは必要ですが、その必要もない時には極力使わないべきです。
そして、本当に落ち度があった時の「すみません」も連発は避けるべきです。
軽々しく何度も口に出す「すみません」は、あっという間に価値が下落します。
どんなに心のそこから謝っていたとしても、また謝ってるよと思われるだけなのです。
「ありがとう」と口にすることの影響
対して「ありがとう」は、どこまで本気でそう思っているかの程度はあっても、感謝を示す言葉です。
自分が嬉しい気持ち、幸せになったという事実を、相手にストレートに伝える言葉です。
人に何かをしてもらった時に、相手の好意が嬉しくて、その気持ちをそのまま相手に伝えることは、単純だけれどとても自然なことです。
人に何かをしてあげようと思うのは、何故でしょうか。
相手が喜んでくれるから。
相手が嬉しいといってくれるから。
相手を幸せにしたいから。
まさか、誤ってほしくて何かをしてあげるということはないでしょう。
そう考えるとますます、相手の好意と行為に「すみません」と応えるのは相手に失礼だと思いませんか。
自分がしてほしいと思うことを、人にしてあげる。
自分がしてほしくないことは、人にもやらない。
人間関係の大原則です。
「すみません」は封印して「ありがとう」に置き換えよう
「謝意」は感謝と謝罪と両方をあらわす言葉です。
日本文化では、いかに感謝と謝罪が似通っているのかが、コレだけ見てもよく分かります。
なので、意識しないでいると「すみません」はついつい口に出てしまいがちです。
だからこそ、意識的になりましょう。
「すみません」の連発は、その人の謝罪の価値をどんどんと下げますが、
「ありがとう」の連発は、その人の社交性を高めて愛される存在へと導きます。
自分もニコニコ。相手もニコニコ。
「ありがとう」を、今この時からいかがでしょうか。
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