おひとり女子くるみです。
一生運動不足を貫くかと思われたおひとり女子ですが、最近、毎日の週間に運動を取り入れるようになりました。
人は、変われば変わるものです。
とはいっても、今まで何もやってこなかったのだから、いきなり開脚とかできる訳がありません。
怠けたおかげで体力無し&筋力無しのおひとり女子が実践している、ゆるーーーい運動をご紹介していきます。
運動のメリットについてはこちら
先日ご紹介したのはこちら
おひとり女子が選ぶエクササイズの条件
おひとり女子の簡単エクササイズ条件のおさらいです。

どこかに通わなくてもできる

道具を使わない

簡単にできる
ジムには行かない、モノも増やさない、複雑なやり方は覚えられないから続かない、ということです。
真向法とは
今回ご紹介するのは「真向法」ですが、これ、ご存知でしょうか。
おひとり女子は、簡単なストレッチを探している過程で出会ったのですが、初耳でした。
ですが、その内容を見てみると、誰もが知っているような簡単な運動です。
あまりに簡単すぎて、これしかない!!と取り入れることにしました。
真向法の由来
真向法の創始者である長井津さんは、お寺に生まれたのですが3男だったために後は継がず、上京して商才を発揮し、財を築きます。
ところが、多忙とストレスのために42歳という若さで脳溢血となり、左半身不随に。
医者からも不治と診断され、失意の底に落とされてしまった長井さんは、心の苦しみを和らげるために、生家にあった「勝鬘経」というお経を読み始めます。
「勝鬘経」は、釈迦が仏弟子たちの夫人や一家眷族に説いた教えです。
このとき、仏弟子たちが取っていた姿勢が、座礼の「頭面接足礼」と立礼の「五体投地礼」です。
腰を2つに曲げて、頭を低くし、両手を伸ばして相手の足を取って敬意を表するという、最上の礼拝方法です。
長井さんは、仏典を学ぶからには自分も敬意を持ってこの姿勢で臨もうとしたのですが、硬化しまくった身体では全くこの姿勢を取ることができませんでした。
この礼拝ができないままでは仏典を学ぶことはできないと、それから毎日、礼拝方法の習得に励みます。
これが真向法の原型となり、のちに第一体操として取り入れられ、さらに第二体操もくわわって、毎日毎日繰り返す日々を送りました。
そして3年が経つ頃には、硬かった身体が柔軟になり、不治と言われた左半身が次第に動くようになり、以前にも増して健康になったそうです。
この治癒力に驚いた長井さんは、その後の人生を、この運動を世に広めることに費やしました。
そのおかげで多くの人に取り入れられ、おひとり女子にも伝わったことになります。
真向法の効果
真向法は、たった4つの簡単な運動です。2回繰り返しても5分程度。
そんな単純な運動なのに、半身麻痺が治るほどの効果があるすごい運動です。
真向法は、股関節を中心とした下肢の靭帯や筋肉を柔軟にします。
股関節がゆがんでいたり、下半身の動きが硬いと、血液を心臓に送りかえす力が弱まってしまい、循環が滞ると下半身だけではなく全身に影響を及ぼします。
また、筋肉の7割は下半身にあつまっているので、筋力をつけて新陳代謝をあげるには、下半身を鍛えるのが効率的です。
このように、股関節や下肢の靭帯や筋肉を柔軟に保つというのは、全身に好影響をあたえるのに効果的なのです。
腰痛や肩こり、むくみや冷え、骨盤や股関節のゆがみを改善し、姿勢矯正にも役立ちます。
真向法のやりかた
文章だけでは分かりづらいので、本家の動画とサイトもリンクしておきます。
公式動画:公式 真向法体操(1分35秒)
公式サイト:体操のやり方
基本の姿勢(真向の姿勢)と運動の準備
運動にはいる前に、真向法の基本姿勢である「真向の姿勢」を確認します。

顎を引く

胸を張る

背中を真っ直ぐに伸ばす

肩の力を抜く
これが「真向の姿勢」です。
いわゆる、一般的に言われている正しい姿勢と同じなので、難しくありません。
では、運動のやり方にはいっていきます。
また、真向法は身体ひとつでできる運動なので、特に準備もありません。
畳一畳分のスペースさえあればできる簡単エクササイズです。
が、床で行う場合には骨があたって痛いので、ヨガマットなどを敷くことをオススメします。
おひとり女子はバスタオルを敷いてますが、足が開くようになってきたので幅が足りず、ちょっと痛いです。
畳があれば、何もいりません。
第一体操
膝が床に付くと、自然と背筋がまっすぐになります。
が、身体が硬い人はまず床になんてつかないし、それどころか、この姿勢を維持するだけで大変なはずです。
無理は禁物。できなければ、片足だけでも良いのでこの形で座ります。
大丈夫。毎日やっていれば、そのうちできるようになります。
上体を倒すとなると、少しでも床に近づけようと、頭から倒しがちですが、床に近づくのが目的ではありません。
上体を倒すときは、お腹、胸、顔の順番で床に近づくイメージです。
「背中をまっすぐ」と「息を吐きながら」と「お腹から」がポイントです。
③息を吐き終えたら、ゆっくりと上体を「真向の姿勢」まで戻す
これで、第一体操終了です。簡単でしょ。
第二体操
膝が浮き上がらないよう、なるべく脚の裏側を伸ばします。
足首を立てるとより効果がありますが、やっぱり無理は禁物です。
大丈夫。毎日やっていればすぐにできるようになります。
これも第一の体操と同じです。手の先が足先につくことを目指しがちですが、目的はそこにはありません。
上体を倒すときは、お腹、胸、顔の順番で床に近づくイメージです。
「背中をまっすぐ」と「息を吐きながら」と「お腹から」に加えて、「膝を曲げない」がポイントです。
③息を吐き終えたら、ゆっくりと上体を「真向の姿勢」まで戻す
第三体操
両脚は開いても150℃程度、最初は無理のない範囲でひらきます。
足首は70℃ぐらい返れば理想的です。
第一・第二体操と同じです。床につくことが目的ではありません。
上体を倒すときは、お腹、胸、顔の順番で床に近づくイメージです。
「背中をまっすぐ」と「息を吐きながら」と「お腹から」に加えて、「膝を曲げない」がポイントです。
第四体操
第四体操は、ちょっと毛色が変わります。
この座り方は「割坐」というらしいです。
この姿勢ができない場合も無理は禁物。片足は伸ばしておくなど、できる範囲で対応します。
脚を折り曲げて寝転がってバンザイする体勢です。
ゆっくり吸って、ゆっくり吐き出します。
特に吐く息を意識して、身体の中の酸素を全て搾り出すイメージで吐き出します。
そうすると、自然に深く息を吸うことができます。1分はだいたいです。
丹田呼吸は過去記事でも書いています。
ポイントまとめ
第一体操から第三体操をワンセットとして、できれば2セット、最後に第四体操をして終わりです。
それでは、ポイントをまとめてみます。

無理をしない
健康になろうとして身体を痛めてたら意味がありません。
基本の姿勢や動作ができなかったら、できる範囲でやればよく、決して無理をしてはいけません。
そもそも、身体の硬い人が、はじめからこのとおりにやるのは無理です。
でも、そのうち自然とできるようになるので大丈夫です。

上体を倒すことを目的とせず、
ゆっくり息を吐きながら、
おなかから上体を倒していく
柔軟だと思うと、勢いで上体を倒して、足先なり床に手先が届くことに一生懸命になりがちですが、真向法はそこを目的とした体操ではありません。
柔軟は結果です。やっていれば身体がどんどん柔らかくなっていくことが実感できます。
おひとり女子は、どちらかというと呼吸法と思ってやっています。
ゆっくり2セットやっても5分です。あせらず、ゆっくりやることが、結果的にはより良い効果を発揮します。
さいごに
おひとり女子は今年のはじめにこの真向法を知って、すぐにはじめて今も毎日朝と夜にやっています。
子供の頃からめちゃくちゃ身体が硬かったので、身体が柔らかいということにはずっと憧れがあったのです。
はじめてみたら、全然できませんでした。基本姿勢を取るのがやっとという有様です。
特に、第二体操は、ほんとに一ミリも上体が倒せませんでした。
一生懸命前に倒しているのに、全然倒れていない。もう、笑ってしまいました。
でも、1週間くらいですぐ効果を感じました。
真向法では、とにかく無理をしないことを強調されます。
昨日より、今日は1ミリ深く、1ミリ広く、が目標です。
そのとおり、ほんとに1週間くらいしたら、なんだかちょっと倒せるようになっていることに気付きます。
昨日より、今日のほうができていることがわかります。
そうなると、成功体験の繰り返しなので、楽しくて仕方なくなってくるんです。
第一から第三は痛気持いい、第四は単純に気持ちいい。
そんなこんなで、半年続けることができました。
今では、45℃くらいは上体を倒すことができるようになっています。
あと、完全に副産物ですが、真向法のおかげで床を掃除する頻度が格段に上がりました。
汚いところにバスタオルを敷きたくなかったので、今は、毎日コロコロで掃除しています。
以前は週に1回のフロアワイパーでの掃除のみ。
床はホコリや髪の毛で汚いものと、もはや汚いことを容認してスリッパを履いていました。
最近はさらに週1回の水ふきを始めたので、はだしでも抵抗なく歩けるくらいです。
そんな効果も期待できるかもしれません。
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